財務省が3月27日発表した貿易統計2月分によると、鶏肉〈原料肉)の輸入量は4万3918dで、前年同月の輸入実績を5.9%上回りました。直前の日本食肉輸出入協会の予測では4万5100dを見込んでいましたが、ブラジルからの輸入量が予測より1100d強下回っています。なお、輸出入協会では3月の輸入量を4万1400d(前年同月比104.7%)、4月4万3100d(同91.2%)と予測しており、4万d台の輸入が続く見通しです。
一方、鶏肉調製品の輸入量は3万1971d(前年同月比90.3%)と1割の減少となりました。タイからの輸入量は約2万5000dで、前年より約3%増加しましたが、中国からの輸入量が6615dと、前年同月輸入実績を4割近く下回りました。中国では新型コロナウイルスの感染拡大もあり、鶏肉加工場の操業が大幅に落ちたことも影響したとみられます。ASFによる国内需要向けが増えることも考えられ、3月以降も中国からの調製品輸入量は減少することも考えられます。
3月27日(金)の食鳥卸売相場(東京・加重)は
◆「もも肉」が前日より5円安の562円
◆「むね肉」が同1円安の243円
■「正肉相場」は同6円安の805円でした。

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