農研機構動物衛生研究部門は14日、今季初の高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)が発生した香川県の事例から分離されたH5N8亜型インフルエンザウイルスの病原性解析を行った結果、鶏に対して高い致死性を示すものの、死亡するまでの期間が長い傾向が認められたと発表しました。そのため、本ウイルスによるHPAI発生の早期発見には、農場での鶏の死亡数の増加に十分な注意を払うことが必要だと指摘しています。
今季初発の養鶏場での発生から分離されたH5N8亜型ウイルス(香川2020株)は、OIEの規定するHPAIVに特徴的なアミノ酸配列を保持しており、OIEが定める鶏への静脈内接種試験においても、香川2020株はPPAIVの基準である75%の致死率を上回り、本ウイルスを接種された鶏は100%死亡した。
香川2020株と、過去に日本国内で発生したH5亜型HPAIV(香川2018株および山口2004株)の鶏への経鼻接種試験の結果と比較すると、鶏の致死率は100%で変わらないが、感染してから死亡するまでの期間が有意に長いことが明らかになったとしています。
12月15日(火)の食鳥卸売相場(東京・加重)は
◆「もも肉」が前日と変わらず689円
◆「むね肉」が同より4円安の310円
■「正肉相場」は同4円安の999円でした。

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