食品スーパー3団体が23日公表した「スーパーマーケット販売統計」2月実績(速報版、270社8017店舗集計)によると、総売上高は8718億5852万円で、既存店ベースでの前年同月比は5.5%と増加しました。1月の販売は同98.7%と伸びが見られない状況から一転した格好です。中核店舗を対象とした景気動向調査でも、景気判断DIは前月から5.1ポイント上昇しています。新型コロナウイルスの影響でDIが上昇、改善している一方で、見通し判断等では一部に悪化の判断も見られ、今後の販売動向にはいぜん不安が大きいなど、冷静に動向を見極める慎重な姿勢が見られるとしています。
食のライフラインとして、在宅率の高まりによる内食需要の受け皿となっているとし、新型コロナの影響が長期化することも予想される中、安定した商品供給だけでなく、非常時の消費者ニーズに応える取組にも期待したいとしています。
2月の食品売上はいずれの部門でも前年同月を上回る売上となっており、学校休校やイベント自粛などで内食需要が高まったことを反映しています。
生鮮3部門のなかでは相場安の青果が前年比1.1%増にとどまったものの、水産が4.1%増の745億円、畜産が6.9%増の1035億円と伸びました。食品のなかでは畜産が惣菜の伸び(5.8%増、)、日配(6.2%増)、一般食品(6.5%増)と比べても、最も高い伸びとなっています。3月も休校やイベント自粛が続いていることから、内食需要が続くと思われ来月の販売統計が注目されます。
3月23日(月)の食鳥卸売相場(東京・加重)は
◆「もも肉」が19日(木)と変わらず578円
◆「むね肉」が同より5円高の250円
■「正肉相場」は同5円高の828円でした。

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