日本政策金融公庫が26日発表した1月調査の「農業景況調査」によると、令和元年の農業景況DI(6.0)は、前年から17.1ポイント上昇しプラス値となり、改善の動きが見られるものの、令和2年の景況DI見通しは2.7で、令和元年実績からは3.3ポイント低下するもプラス値を維持する見込みとしています。ただ、今回の見通しの回答には新型コロナウイルスの影響は考慮されていません。業種別では、養豚が▲27.2から▲4.1となり、軟調に推移していた豚価が今年は回復基調に転じたことで、景況DIは改善。令和2年は4.2のプラス値にさらに改善の見通しです。採卵鶏は▲61.2から▲38.9と令和元年後半からの価格の回復を受け景況DIのマイナス幅が縮小したものの、引き続き大幅なマイナス値となっていますが、令和2年の見通しは22.4と大幅に改善、価格の回復を反映する見通しとしています。
ブロイラーは令和元年の景況DIは14.7と前年の15.9よりわずかに低下したものの、曇り時々晴れの景況感としています。市況が前年より定価したものの大幅な下落となっていなかったことで横ばい傾向とみています。しかし令和2年の景況見通しは生産が順調で需要が不透明なこともあり、14.7→4.0と大きく低下する見通しで曇りマークがついています。
新型コロナウイルスの影響も加味されていないので、今後の市況の動向しだいで変化もありそうです。
3月26日(木)の食鳥卸売相場(東京・加重)は
◆「もも肉」が24日(火)と変わらず567円
◆「むね肉」が同より2円高の244円
■「正肉相場」は同2円高の811円でした。

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